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「マーケティングってどういうことですか?」
と聞かれたらどのように回答しますか?

『対象者の需要を把握し、自社(自身)の供給を整える活動』
自分はこのように定義しています。

マーケティングの本ってたくさん出版されており何冊が読んだことがありますが、軸はほぼ同じなんじゃないかな~と思っていて、あれこれ手を出すのではなく選抜したものを手元に置いている。

超基本な考え方が2つあって、これを押さえておけば次にやることが見えてくる。

1つ目は『3C分析』 ”C”がつく頭文字を3つ並べたもの
・Customer(カスタマー) 市場顧客
・Compethitor(コンペティター) 競合
・Company(カンパニー) 自社

2つ目は『4P分析』 ”P”がつく頭文字を4つ並べたもの
・Product(プロダクト) 製品
・Price(プライス) 価格
・Place(プレイス) 流通
・Promothion(プロモーション)購買促進≒広告

「マーケティングは一日あれば学べる。しかし、使いこなすには一生かかる」
こちらは、マーケティングの父フィリップコトラーの名言です。
知識を得ることは簡単だが、実践することは難しいということですね。

マーケティングなんてそれを仕事にしている専門的な人がやることなんでしょ。
という既成概念に囚われず発想を転換させると、面白いことにビジネスシーンだけでなく個人にも当てはまることができるんですよ。
なので冒頭の定義のところで、自社(自身)と立場によって使い分けるようにしています。

では例題として、結婚適齢期&結婚願望がある男女で考えてみましょう。

「ビジュアルもスタイルも性格も良くて居心地のよい人で、炊事洗濯家事育児全般を完璧にやってくれて、安定企業(公務員や上場企業など)に勤務していて年収〇〇円以上の稼ぎもある人で、都市部に実家があってご両親も優しくて裕福な家庭だけど将来相手の親の介護はしたくなくて、自分の時間もしっかり確保できて、毎晩一緒に大好きなお酒を飲んでくれる人」を探しているとしたら、このような人が対象者(ターゲット)となります。
【どれくらいの人数がどこのエリアにどれくらい存在するのか】
これが、3Cの【Customer】です。

こんなパーフェクトヒューマンを狙うとなると絶対競争が激しいですよね?
人気者なのでわらわらと人が集まってくるのは確定です。
っで、その対象者(ターゲット)に集まってくる”奴等”はどんな人なんでしょうか?
そりゃ~誰もが羨むパーフェクトヒューマンをゲットしようとするわけなので、それに見合うような「容姿端麗で一緒に居て心地よい時間を提供し、家事全般こなして話しも上手で何かとセンスもあって、上品で資産家や経済力がある人」のようなライバルが大勢いたら”分が悪いな~”とか”自分は身を引こうかな~”と思ってしまいます。
「身だしなみが不潔でデブで性格悪くて家事全般一切できなくて、稼ぎも悪く借金もしているような生活力のない人」がライバルだったら勝てそうって思っちゃいますよね。
【ライバルがどのような状態なのかを把握すること】
これが、3Cの【Compethitor】です。

【アナタの強みや弱みってなんですか?】
これが、3Cの【Company】です。
なかなか強烈な自己への問いかけをしてくれますよね。

そんなこんなで〔自身〕を取り巻く環境を分析するのが3Cなんです。

で、実際に戦略を立てる時に必要なのが4P分析です。
そのまま結婚適齢期&結婚願望がある男女で考えてみましょう。

Product(プロダクト)・・・自身が提供できるものが、対象者の求めるものに対し満たされるものですか?
例題からだと「パーフェクトヒューマンに選ばれる要素を持ってますか?」ってこと。
・若い人がいい⇒年齢 ・イケメン&綺麗な人がいい⇒ビジュアル ・お金持ちがいい⇒経済力 ・気が強い人がいい⇒性格 ・手料理が美味しい人がいい⇒家事 ・安定志向の人がいい⇒思考 ・一緒にゴルフを楽しみたい⇒趣味 などなど
挙げられる要素の各項目について、点数つけてみるといいかもしれませんね♪
そして、GETする時だけ最大効果を発揮するのでなくアフターサービス&フォローも大切です。対象者をGETしたら急激に落ちる項目があると「選んだはいいけど、違くね~か?」となってしまいます。
要素を増やしたり、各項目の総合点を増加させるような正しい努力を続けることも重要ですね。

Price(プライス)・・・価格競争の原理から適正価格であるかどうか?
ブランド品が大好きな買い物好きで、物に対して拘りが強くて高級車や高級腕時計や高級住宅じゃないと自分に似合わないとかダサイとか、酒もタバコもギャンブルも好きで奢り癖や浪費癖がある人を対象者が選びますか?
金がかかる人。金がかからない人。世間一般的な感覚の人。金銭感覚が似ている人。ケチな人。無頓着な人。
これも重要な要素になりますね。

Place(プレイス)・・・対象者が入手しやすい立地&流通&販路なのか?
電車も通ってないような田舎に住んでいて、会うまでに半日かかるような人を選びますかね?
北海道と沖縄で付き合ってます♪ ってよりも、
都内近郊同士で付き合ってます♪ って方が圧倒的に多いでしょう。
電車でしか移動できないんです♪ ってよりも車でも移動できた方が良いでしょう。
メタバースのみで大丈夫♪ って人ならインターネットに繋がればどこに住んでいてもいいでしょう。

Promothion(プロモーション)・・・認知度をUPさせたり、購買欲求を喚起する効果的な広告宣伝か?
SNSを一切やっていなくて職場と自宅の往復だけで、休日は家から一歩も出ない人は素敵な出会いにはなかなか巡り合うのは難しいでしょう。
出会いに積極的に動いている人の方が、素敵な出会いに巡り合うチャンスは広がると思います。

さて、この例題について振り返ってみましょう。

まず始めに、自身を取り巻く環境がどのようなものなのか?
市場調査を”3つ”のテーマで分析していきます。
そして、対象者(ターゲット)に影響を与える”4つ”の要因についてどのような状況かを整理し、どのような戦略を立てていく必要があるか分析します。

この”3C”と”4P”、2つのフレームワークを連携させることが重要なんです。

今回の例題の環境分析ですが。。。常人ならかなり厳しい状況だと推測されますね。
強みを活かすためにはどうするのか?
弱みを克服して巻き返すのか?
このまま攻めんの?
それとも撤退するの?
など、舵取りの方向性についても判断できます。
自分だったら即撤退。そもそもの対象者(ターゲット)設定を間違っていたと猛省します。

さて、ここでもう一つ用語を追加します。
【バリュープロポジション】
用語自体は覚えなくても良いですが、意味はこういうことです。
「自社が提供できることで お客様が求めていることで 競合他社がやっていないこと」
まさに、ウハウハ状態♪ 無敵状態♪ 祭りだワッショイ♪ です。

この素晴らしい状態を目指すべく【3C分析】と【4P分析】があるんですよ。

ということで、
マーケティングの2つの超基本な”知識や考え方”ついてはそんなに難しくないですよね?

自分は変化させずに希望通りの結果を求めても、それはただの願望であって求める結果に繋がることはない。
自分を変化させていくためには『努力しかない』
”ここが難しい”ところなんですよね。

「マーケティングは一日あれば学べる。しかし、使いこなすには一生かかる」

正しい努力をすることの必要性と努力する方向性を示してくれる素晴らしいもの。

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