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職場や家の机ってどのような状態ですか?
自分はなるべく卓上に物を置かないようにし、スペースを最大限確保するように心掛け
職場のデスクは、パソコン&カレンダー&電話のみ置いてありその都度使う物を机の上に広げて使用します。
本や資料は引出しや本棚に片付け、重ねて保管することのないようにしてます。

日本は幼少期から掃除や整理整頓に馴染みがある国民性で、鉄道会社が定刻より20秒早く出発したことによる謝罪には、イギリスのBBCニュースやアメリカのニューヨークタイムズが取り上げるなど、ある意味世界を震撼させるほど時間にも正確だ。ちなみにインドの長距離列車は数時間&半日以上遅れなんて日常茶飯事。

外国の方が来日すると「街中が綺麗」とか「時間に正確だ」という意見を耳にします。東京オリンピックでは日本人として普通のことが海外アスリートから称賛されたことが多々ありました。その時だけ少し誇らしく思えるのが不思議な感覚だった。

日本の小・中学校では授業とは別に掃除の時間がありますが、世界では非常に稀有な例です。
例えばブラジルでは教室掃除を業者に依頼しており、生徒自身が教室を掃除したりゴミ捨てのため焼却炉に持っていくこともない。そんなこともあってか、ブラジリアン柔術の試合は時間が前後することも当たり前だし、道着チェックが厳しい時もあればそうでないこともありルーズな面が伺える。

思い返せば、小・中学校の時は給食を食べた後に掃除をして午後の授業を迎えていた。
掃き掃除、雑巾がけ、床のワックスがけ、トイレ掃除、ゴミ捨てなど役割分担も細かく決められている。
幼稚園の頃は「おかたづけ〜♫おかたづけ〜♫」と不思議なリズムの歌に合わせて遊んだ物を片付けしていた。

掃除を幼少期から集団で行うことで、自分達で使う場所は自分達で責任を持って綺麗にするという概念が植え付けられ、さらに公共心も育まれ多面的な教育的効果があるのだろう。
日本では桜の下で飲食する花見という文化があるが、海外ではそもそも公園など公共の場で飲酒が禁止されている国が多い。海外からは異様な光景に映るが、逆にそんな花見を楽しみに来日する外国人もいる。
過去にシンガポールに訪れた時にビックリしたのは、ガムを食べること以前にそもそも持ち込むことも禁止(罰金80万)されている。道端で唾を吐いたら罰金8万円、水洗トイレで水を流さないと罰金8万円、半径50m以内に横断歩道があるにもかかわらず道路を渡ると罰金、公共の場&公共交通機関内&駅構内での飲食は罰金、自宅等で蚊を発生させる水たまりなどを作ったら罰金・・・
罰金、罰金、罰金による強制力でのモラル維持の国もある。

今年はサッカーワールドカップが開催され、試合後の日本サポーターによるスタジアムのゴミ拾いは風物詩になっており海外から賞賛されている。海外メディアの方がサッカー日本代表の選手に「日本のサポーターがスタジアムをきれいにしたことについて話題になっていますが、そのことについてどうでしょう?」という質問に対して、「日本には『来た時よりも美しく』という言葉があります。美しくしてその場を去るというのが”美学”としてあるので、染み付いているんじゃないかと思います」と答えていました。
まさに、”立つ鳥跡を濁さず”の誇らしい精神ですね。

さて、自分の身の回りってどうなっているのでしょうか。

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