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【72の法則】ってご存知でしょうか?
投資をされている人は聞いたことあるでしょう。

複利(利子にもまた利子がつくこと)が1%だった場合、元本が2倍になる投資期間が72年という法則です。
なので【72の法則】と呼ばれています。

複利が1%の場合、元本が倍になるのに72年必要ということですから
Q: 複利が2%だったら??
A: 72年の半分、36年で元本が倍になるということです。
 
 
私の父親は税務署に勤めていたことがあり国税局査察部、通称「マルサ」という部署に所属しておりました。
国家権力の守秘義務は強固に守られ、幼少期は自分の親父が何の仕事をしているか全く知りませんでした。
さすがに母親はどこに勤めているか知っていましたが、出張となれば行先は一切聞かされておらず行方不明状態。家族には”何か問題が発生したらここに連絡するように”という電話番号だけを渡されていた。
余談だが、中学生の時に〇〇〇〇を起こし相手が〇〇してしまい、その夜親父と一緒に謝罪しに行ったのだが「その時の1度だけしか使用したことないよ!」と後に母親から聞いた。(本当に繋がってよかったね)

1987年に「マルサの女」という映画が上映されることになった。
守秘義務により仕事の話しができない親父は、”こういう仕事をやっているんだぞ”と教えたかったのか、当時小学3年生の自分と小学6年生の兄貴(生徒会長)を連れて映画館へと向かった。しかし、父親の思いとは裏腹に小学生達には複雑過ぎて理解できず、さらに刺激の強すぎる内容であった。
事前に映画の説明もなく薄暗い映画館で上映開始されたのだが、開始早々から小学生には強烈だった。
ピチャピチャピチャピチャ・・・
看護婦の乳房を貪るように吸い付いている入院中の金持ちエロ老人の姿から始まるのだ。
”なにこれっ!?”と思い、薄暗い映画館で親父の顔をそっと覗き込んだら、何とも気まずそうな顔でスクリーンを見つめていたのが印象的であった。
大人が大泣きしたり怒鳴ったり、家の中やゴミ袋を漁ったり、愛人との激しいラブシーンなど、刺激が強すぎる内容で小学生3年生の脳裏にはとんでもない記憶を埋め込まれたのだ。
そもそもR指定とかどうなってたのよ。そして、親父、どんな教育してんのさ。。。

時は経ち。
社会人になり、国民の三大義務である”税金”について知る必要があると思い、ふと思い出したのが映画「マルサの女」だ。小学生では全く内容を把握できなかったが、この映画は”社会経験をしてこそ見るべき映画”であると確信した。

映画の中で、エロいシーン以外でも脳裏に焼き付いた場面があった。
脱税しているお金持ちの人に対して税務署の人が「どうやったら、あんたみたいに金がつくれるのか?」という問いに対しての回答である。

水が入っているコップを持ちこのような台詞を言った。(YouTubeで観れます)
「あんた、今、ポタポタ落ちてくる水の下にコップ置いて、水を貯めてるとするわね。あんた、喉が渇いたからってまだ半分しかたまってないのに飲んじゃうだろ? これ最低だね。なみなみいっぱいになるのを待って、それでも飲んじゃダメだよ。いっぱいになって、溢れて、たれてくるやつ……。これを舐めて我慢するの。そうすりゃコップいっぱいの水は……」

この台詞には【72の法則】についてのヒントがあることにお気付きだろうか。
コップの水を元本とし、溢れた水だけ飲み干せば、湧き出る源泉は確保されるということだ。

小学生の時にこの映画に出会い、社会人になって再度見直すキッカケをくれた親父に感謝である。
気まずそうな顔をしていた親父の教育は間違っていなかったのだ。

振り返れば、その時に投資と消費について自分なりの考えの基盤ができたと思う。
とは言っても、コップに水を貯めることが一番難しいのだ。
垂れてくる水の量を増やし、出ていく量を減らす努力が必要。

垂れてくる水を増やすには長い年月が必要であるが、出ていく量を減らす努力は即効性がある。
例えば、自分はタバコも吸わないし酒も飲まないのだが
ひと時の満足感に対する支出は消費であるし、ましてや健康を害する依存性が高いものは不必要である。

目的に対する費用対効果を考え新しい物を増やさないようにし、余計な興味関心を持たなければ良いだけ。
いつも言っているが、消費するだけのモノには資源をなるべく使用しないということ。
不思議なことに歳を重ね水が貯まれば貯まるほど、考え方が洗練されてきている感じがする。

では、その貯めた水をどうしているのか?
いろんな資産を運用しているが、その一つとしているのが『運用型保険』

【72の法則】では、
仮に手元に100万円があったら、複利1%で72年後に200万円になります。

この複利が〇〇%という商品が世にたくさん存在するのだ。
なので、自分の努力次第での『元本』に、複利〇〇%という『商品』を掛け合わせればいいだけ。

20年間の利率が5%確定しており、支払いがその時のドル払いとなる商品がある。
利率だけで計算すると〔72÷5%≒14.4年〕 14.4年で倍になるのだ。
ドル建だと為替リスクがあるが、契約した時が1ドル≒146円の場合、解約時に1ドル≒73円になっていなければ元本が減ることはない。過去最高の円高は2011年10月末での1ドル≒75円である。

ちなみに保有している資産で、現在最高値の利率”19.18%”がある。
〔72年÷19.18%≒4年〕 4年で倍になる。
”仮に”このままの利率で元本が300万円だとしたら、4年後に600万円
さらに4年後(累計8年後)には1,200万円になります。
300万円の元本が約8年で1,200万円に増えるということは、
儲け分は、1,200万-300万(元本)≒900万
900万÷8年≒年に均すと112万の不労所得が完成です。

さらに、保険の良いところは途中で増えた分は課税されないんですよ。
家賃をもらっている不動産所得の場合、毎年儲けに対して課税の対象となりますが、保険は解約や満期などが原因で初めて課税される仕組みであり、さらに課税区分が「一時所得」というメリットがある計算になります。
必要であれば、途中解約して資金化にできることも可能なので使い勝手が良い。
ただ、放置しているだけで増えていくのを、解約する気にはならないですけどね。

先ほどの利率19.18%は出来すぎの結果ですが、他の運用を含めても全体で約10%の利回りは取れています。
元本300万円は”仮”としましたけどね。。。

垂れてくる水の量を増やし、出ていく量を減らす努力を継続すれば
”新たなコップの水”を作ることも可能です。

今のご時世は、銀行の普通預金に預けていても利息が0.2%くらいでしょうか。
預けたお金が倍になるのに360年かかります(笑)
そして、銀行は皆から預かったお金で貸付したり運用してますからそりゃ儲かります。

人の成長も投資も短期的な成功を求めたくなりますが、じっくり時間をかけて育てることが道理でしょう。
『時は金なり』とは、まさに金言ですね。

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