構造

Business

オンライン英会話を再開しました。
ということは!?

ベトナム行き決定な~~のだ。
コロナ後の初海外。刺激を味わってきます。

アジアは、韓国・中国・台湾・香港・タイ・マレーシア・シンガポールを訪れていて、ベトナムはお初です。
ちなみにベトナムは英語があまり通じないらしいが、空港やホテルなど活用する場面はあるでしょう。
ってことで、久しぶりに25分間フリートークをしたが、優しい講師のお陰もありなんとか会話ができた。時間が空いてしまうとヒアリングは大丈夫だが、伝えたい単語が忘れていて出てこない。
日本語なら当たり前のように会話ができるが、言語が変わるだけでこんなにも会話が難しいのかと、いつもと違う神経を使い、暫く放置していた英語脳をフル稼働した。

中国政府が2021年7月24日に公表した「宿題&塾 禁止令!!」
これ、やべ~~んですよ。
ビックリ仰天、世界は広い。
勉強することを制限するルールです。

■学生に対してのルール
・小学校1~2年生には宿題を禁止
・小学生3~6年生は家庭での勉強は1時間以内
・中学生は90分以内

ゲームする時間に制限なら理解できますが、勉強時間を制限する発想がやべ~です。

■学習塾に対してのルール
「営利目的の経営を認めない!」なので、実質は学習塾禁止令となっている。
・小中学生対象の学習塾の新規開設は認めない
・現在営業している学習塾が継続する場合は、非営利団体として法人登記を直し営利目的は認めない
・学習塾の株式上場による資金調達は禁止
・投資家&企業の学習塾への投資も禁止
・公立学校の教師による塾での有償の指導は禁止(違反した場合、教師の資格を剥奪)
・週末や祝日、夏季・冬季休暇などの学習指導を禁止
・未就学児童対象の学習塾(外国語教育も含む)を禁止

このルールをどう捉えるのか。
近年の中国による急激な経済成長が背景にあるだろう。

誰もが努力すれば成功するチャンスを与える成長期(拡大期)が終わりを迎え、絶対的な政府主導による仕組みが確立され安定した社会構築を目指す成熟期(安定期)に突入したと推測する。

日本でも、戦後の高度経済成長期にはいろんな産業がガンガン成長しまくって、企業戦士と呼ばれる猛烈に働きまくる人達の功績によって、世界から注目される経済大国となった。終身雇用制度が当たり前で中流階級層が国民の9割となり、平和で生活しやすい安定した時代を迎えた。

猛烈なスピードの豊かになる国づくりから、ある程度国が豊かになると
手にした富の再分配することによって社会の平定を目指すことはなんら不思議ではない。

しかし、日本と中国で違うのは圧倒的な政治圧力と良くも悪くも爆発的な推進力。
国のひと声によって、”学習塾”という一つの産業が消滅してしまった。

日本の学習塾の先生は、学校教育では足りない領域を補う存在であり、それを生業としている。
保守的な公務員である教師に比べ、学習塾の先生は授業や生徒に対する熱意は高いと感じる。

学校の先生は、確立された教育制度に沿って授業を行い採点基準で評価し、学校生活(運動会&修学旅行&部活&委員会など)においても生徒のフォローし、進級&卒業が区切りとなる。先生の個人的な見解による発言は問題視され、特に歴史問題や政治的な発言などはタブーとされている。
学習塾は民間企業で「成績向上!」「〇〇高校合格者〇〇名!」のような常に結果を求められている。主に学力向上のみ特化したサービス業であり、ユーザーはそのサービスに対しお金を支払っている。
それぞれの「立場」や「目的」が違うので、熱の入りようも必然的に違う。

このような背景から、自由な発言が日本よりも厳しく圧倒的な政治圧力を持っている社会主義国家では、学校以外の”自由時間に教えられる存在”が何かしら弊害を起こす存在となり得る。そして、貧富の差による教育格差の歪みに対し、公平性を持たせるために国が率先して是正した制度と考える。

”中国式信用スコア”について以前のブログで書いたが、様々なことが整備されつつある。
この先の未来をどのような社会構造で考えているのか、凄く興味深い。

 

諸外国を知ると、否応なしに日本と比較してしまう。

日本の社会構造の根底は、自由競争であり競争社会である。
様々な問題を抱えているが、変えられない事実である。

今の働き方&生活の仕方で、国として人として成長できているのか?
企業戦士と呼ばれるくらい猛烈に働きまくっていた方が勢いがあったのか?

国に制限されているわけでもない。
いつでも新しことに挑戦できる。
成長できる機会はいくらでもある。

構造思考で頭を整理し、どのように生き抜いていくのか。

ベトナムで体験することを必ず今後の糧とする。
「シンチャオ~♪」

関連記事

カテゴリー

アーカイブ