お調子者

BJJ

「今日は調子が良い」 「今日は調子が悪い」
よく耳にする言葉ですが、その時に限って【調子が良い&悪い】ってのは、本当の理由なのでしょうか。

スポーツ選手が勝利や優勝をしたコメントで「いや~ 今日は、たまたま調子が良かっただけです♪」しか発言しなかったら、聞いている側は ”いやいや、日々努力しているからこの結果に結びついているんでしょ?” と思うし、毎回コレだと応援する気も失せますわ。
勝負に負けたあとに「いや~ 今日は調子が悪りぃな」と言ったら、”負けや失敗を認めずに、本来はもっとやれるんだ自分は!という負け惜しみですか?” と思うし、毎回コレだと期待できない。

発生した事象は、何かしらの原因があってその”結果”に繋がっていると思います。

さて、柔術の試合は階級別にカテゴリーされています。
自分の場合、”道着を着た状態”で64キロ以下でないと試合に出場する権利を失います。
試合に出場する時は2~2.5kg減量して当日を迎えますが、何も気にせず好き勝手飲み食いしてればもちろん体重オーバーで『失格』です。

仕事で超大切な商談があった場合に
・商談時間に連絡も入れず遅れる
・商談当日にキャンセル
・商談現場にPCや資料や鞄など必要な道具を全て忘れる
・スーツで行かなきゃいけないのにカジュアルな格好で現れる
・口臭&体臭が超キツイ&清潔感がない
・商談内容がよくわからない状態で現場に行く
・専門用語ばかり多用して相手に伝わっていない
こんなことしたら『失格』でしょう。

「いや~今日は調子が悪かったっす♪」では済まされないっす。

ちなみに、柔術って試合直前に計量するんですよ。
実際の失敗談になりますが、何度も試合に出ていると悪い方の”慣れ”の気持ちが出てしまって
前日に食事を抜いて水分補給を少な目にし、寝て起きたら体重も減っているだろうと安易な考えで当日の朝を迎えた。体重を計ってマイナス分だけ飲食しようと思っていたらなんと0.6kgオーバー。慌ててお風呂を沸かし半身浴をして、なんとか体重を落とした。
飲まず食わず、少しフラフラした状態で会場まで行き計量クリアしたが、その後(5~10分後)すぐに試合が始まり全然力が入らず、スタミナも無い。思考力も気持ちも弱気で動きも悪く、結局バックポジションに回られて絞め技でキッチリやられた。一緒に参加したチームメイトにもガッカリさせてしまうし、不甲斐ない結果に後悔もしたが、結局のところ調子が悪い原因は、その日を迎える準備を怠っていた自分の責任である。

ということで、『日々、どうしているのか?』 がとても重要であり
何事においても”いつでも戦える状態”にしておくことが理想である。

仕事でも普段の生活でも、心身ともに健康であるべきことは誰もがわかっていること。
バランスの良い【食事】を心掛け、良質な【睡眠】時間をしっかり取り、
【運動】は徒歩や自転車など体を動かす手段を選択し、ストレッチやトレーニングなどいくらでも方法はある。

いくら正しい知識や考え方を持ち合わせていようと、行動に移さなければ良い状態にはならんのです。

仕事の場面で「今日は調子が悪いな」って言ってる人を目の当たりにしたら、信用ならん奴だな思ってしまうだろう。日々のパフォーマンスが調子によって左右されることを肯定する考えは、周囲の迷惑より自己都合が優先の思考になっているからだ。

全て調子で済ましていたら、それは正真正銘の”お調子者”でしょうね♪

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