還元

BJJ

自分が通っている柔術ジムが5周年を迎えた。
5周年記念という名の飲み会が開催され、参加できるメンバーがジムに集まった。

老若男女問わず分け隔てなくいろんな方とコミュニケーションを取り有意義な時間を過ごした。
その席で「ぜひクラスを作って野原柔術を教えて欲しい」と何人かのメンバーに言われた。
所属しているジムでは古参兵(4年9カ月)になる自分だが、競技者としてはまだまだ全然下っ端である。
そんな自分になぜそんなことを言うのだ?と思い
とりあえず「なんで~?」と理由を聞いたみたところ
”絡みつくような” ”しつこい” ”ぬるぬる” ”変態” ”楽しそうに” ”笑いながら” など、
皆さん好き勝手に自分の柔術を表現してくれた。

こんなに褒められたら期待には応えようと思い
後日、タイミングも良かったので週末の空いた時間に自主練習を呼びかけた。
集まったメンバーは、中学2年生から体に模様が描かれている人やバリバリ元気な57歳までの7名。
「今日は自分のやってきたことなど教えてもいいですか?」と尋ねお試しクラス開始。

クラスは大きく分けて3つを実践。

まず1つめは、【モンキームーブ】という猿の動きに似ている柔術的な動きからスタート。
相手の手足をコントロールしながら、効果的な体重移動を繰り返す動きである。
ジムに入った頃はさんざん叩き込まれ、考えずに身体が動きを覚えており
実践のスパーリングではこの動きを多用している。

一つ一つの動きの意味と身体の動かし方を伝え、一人一人確認させてもらい
モンキームーブに慣れてきた頃に、この動きが実践でどのような意味を成すのか見ていただくと
「なるほど~」と、新たな学びとして提供することできた。

2つめは、【トップからのプレッシャー】
柔術では、猫背で腰が高い&及び腰の体勢は基本的に何をするにもアウト。
何にもヤれずにヤられ放題となる。
ポイントとなる「挿入!」「挿入!」「挿入!」というわかりやすいワードを多用した。
詳細を伝えることは非常に難しいので、参加者だけ知っていればよいことである。
心残りは中学2年生には上手に伝えられなかったと反省。

3つめは、【エイトポジション】
”抑え込み”です。
仰向けに寝っ転がって大暴れしている相手に、自身が被さり逃げられない状態にすること。
”大暴れ”ですからね。想像してもらえば難しいことがわかっていただけるかと思います。

その抑え込む8種類の形(ポジション)は、
①サイドポジション ⇒ ②崩れ袈裟 ⇒ ③上四方固 ⇒ ④崩れ袈裟 ⇒ ⑤サイドポジション ⇒ ⑥後ろ袈裟 ⇒ ⑦マウントポジション ⇒ ⑧後ろ袈裟
そして、最初の①サイドポジションに戻る流れるような動きで
状況に応じて各ポジションを発動できるようにしておく必要がある。

枕の取り方&握り方&絞り方、腰の切り方、体重の乗せ方、次のポジション移行時の動き方など、
細かいところに拘った地味なテクニックだか、細かいところを拘らないと精度がグンと落ちる。
これって、仕事にも共通しますよね。

ちなみに、抑え込まれた方は対処方法を知らないと何にも出来ず心が折れます。。。
キツイ、オモイ、クルシイ、イツマデツヅクノダ。。。
結局、自分自身で脱出しないと逃げられません。

そんなこんなで、あっという間に90分間のクラスは終了。
「学びが多かった」「今日来てよかった」「今後もやって欲しい」など言ってくれたが
まだクラスを持つレベルではないし、毎回決まった時間には難しいことから
「都合の良い時に集まれる不定期開催する裏クラスで」ってことにした。

日々学び、学んだことを学びたいと思っている人に全力で還元する。
これって仲間がいないと出来ないことです。
柔術って素晴らしい。柔術ジムは成長の場。

環境を整えるために立場関係なく
自分がどのような行動&発言したら周りから賛同と信頼を得られるか
常に考えることで創造性思考も養うこともできる。

柔術ジムでも職場でも共通している部分がありますね。

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