数年前、久しぶりに麻雀をした。
きっかけは、以前ブログの題材にしたミスターポテトヘッド君と「学生時代よくやったな~」なんて他愛ない話をしていたら「実は家族が麻雀好きで、実家には全自動麻雀卓があるんです」という発言から「え~っ!マジで? んじゃ、やろうか」という流れに。
現在のミスターポテトヘッド君は
医療脱毛をしたり、腰痛持ちの父のため後部座席にシートヒーターがある車を手に入れたり、レッスンに通っているのに腕前が全然上がらないゴルフが趣味になったり、あれから見違える進化を遂げた。
最近は、AIに魅了されAIを活用しまくっているヒューマノイドロボットみたいになっているくせに「1度は結婚をしてみたいです」なんて生意気なことを言っている。
ミスターポテトヘッド君の父は事業を営んでおり、麻雀店を営んでいた知り合いから全自動麻雀卓を譲ってもらったそうで、仕事仲間を家に呼んで雀卓を囲んでいるという強者。
職場の仲間とポテトヘッド君&ポテトヘッド父&ポテトヘッド弟という異例の5人で開催した。
麻雀は4人でやるので、1人は観戦者となる。
最初は、ミスターポテトヘッド父が外れ、最下位の人が負け抜けルールで開始。
久しぶりの麻雀。雀牌を触る感覚が懐かしい。
ルールと点数計算を思い出しながら卓についた。
カチャカチャ♪ チャッチャ♪
牌を並べる時の音でテンションが上がる。
何局か打っていたら、後ろから黙って見ていたミスターポテトヘッド父がボソッとこう言った。
「麻雀はね、その人の打ち方を見れば、だいたい人柄が分かるよ。」
おぉ!
なかなかプレッシャーがかかる台詞ですな。
と、言いつつも自分も麻雀しながら、相手の情報を収集している。
・牌の並べ方
・牌を切るテンポ&タイミング
・ツモ切りor手牌切り
・捨て牌の状況
・目線、指や手の動かし方
・安全牌を保有するタイプか
・どのような役を好むのか
・リスクの取り方
・相手の点数の状況
・面前or鳴きタイプなのか
その人の思考や性格は、意外と“無意識の行動”に出る。
ミスターポテトヘッド父が言っていることは、至極当然である。
麻雀で『癖』を読まれてしまうと
「こういう場面では、こう打つな」
「ここは、降りるタイプだな」
「危ない状況なのに、勝負かけるな」
など、予測がしやすい。
逆に『癖もなく、なにを考えているのか読めない人』が厄介なのである。
麻雀という勝負の世界でも、”孫子の兵法”と共通している。
最初の一局が終わった時に、ミスターポテトヘッド父から声をかけられた。
「いや~ずっと見ていたけど、全く打ち筋が読めないね。最初はある程度方針が決まっていそうなのに、場の状況や手牌によって毎回違う対応しているね~」
賛辞の言葉だ。
実は、学生時代にフリーで雀荘に通っていた経験がある。
その場で会った様々な年代の人と麻雀となれば、相手の情報を収集するのは当然のこと。
逆に自分は情報を悟られないように注意し、あえて誤情報を伝達するような素振りもする。
そんな姑息な手法をいくつも重ね合わせ、罠を張り巡らし、相手に『癖』や『考え』を読まれないようにしている。
だまし合いとも言える”駆け引き”が、麻雀の魅力でもある。
もう一つ重要視していることがある。
相手に振り込まない(放銃)ということ。
「そんなの当たり前だ!」と思うかもしれないが、当たり前のことをいかに遂行するかが重要である。
ツモられたら仕方ないが、放銃すれば一気に致命傷となる。
得た情報をフル活用して、怪しい時は踏み込まずに無理に攻めない。
会社運営の資金繰りと同じ考え方。
資金ショートしたらその場で『死』あるのみ。
そんな打ち方に運も味方したのか、その日は一度も振り込まなかった。
この日、麻雀をしたことで一つの考え方が浮かんだ。
『一貫性』と『柔軟性』は矛盾しない。
“変えることを前提にしている人”がブレない。
場の流れ、相手の打ち方、捨て牌の状況、その時々で最適解へと導く。
攻める時は攻めるし、引く時は引く。
好きな役もなければ、嫌いな役もない。
正しい情報なのか、誤情報なのかわからない動作をする。
なので、“固定の型”がないのだろう。
勝とうとしすぎると、焦りが生まれる。
負けが続けば、焦りが生まれる。
焦りから無理が生じ、捨て身の覚悟で勝負をしても、勝つ確率より負ける確率の方が高い。
そして、”一発逆転!”できなかった時のダメージは計り知れない。
だから自分は、勝つことよりも常に『負けないこと』を重視している。
・リスクを見る
・致命傷を避ける
・引く判断を持つ
たかが麻雀であるが、その中で冷静さを保つことが試されていると思っている。
駆け引きが楽しい。勝負が楽しい。
何より、点棒という結果が数字として現れるのが楽しい。
『数字』を求めてしまう性質(タチ)なのだろう。
こうして自分の打ち方を振り返ってみると、ミスターポテトヘッド父の言う通り、麻雀には人柄が出ますね。
守るために守るのではなく、勝負できる余力を残すために守る。
そして、余力があれば、余裕を持ちながら攻めの勝負もできる。
ということで、
『国士無双』炸裂させました。
たしかに、読みづらい麻雀でしょう。
ちなみに強者感漂わせていたミスターポテトヘッド父は、最終局でハコテンになっていた。
なんかゴメンナサイ。