基準

Business

『幸せだな~♪』
って感じる瞬間ってどんな時なんでしょう。

幸せを感じる瞬間ランキングでは『美味しいものを食べている時』が上位に挙がります。
そんな幸せを感じやすい食事でも『あれ!? 全然感覚が違うな~』と思ったエピソードを3つご紹介。

~エピソード1~
A会社の社長が予約してくれたステーキ屋さんに、B会社の社長と常務、そして私の4人で会食した時のこと。
乾杯(もちろん私はウーロン茶)をして前菜を食べながら談笑していたら、B会社の社長が「俺はA5ランクの肉しか食べないよ」言い出した。
A会社の社長がセッティングしたお店で、店員さんや他のお客様に聞こえてしまうくらいの音量でそれを発言してしまうあたり『あらま~凄いですね~』と思った。
『俺はA5ランクの肉しか食べない特別な人間なんだぜ』と周囲に伝えたっかのか本音はわかりませんが、たしかにこのB社長は話しを聞く限りとてもとてもリッチな人である。B社長にはご子息がいるらしく、リッチな家庭に育ったご子息も上質なお肉を食べさせてもらった親への感謝ではなく、その環境が当たり前で「お肉はA5ランクしか食べない」とか言うのかな~とか、妄想が膨らんでしまう。
注文通りのA5ランクのお肉が届き「まぁ良い肉使ってるね」と言ってましたが、「この赤ワインと少し合わないな」とか言っちゃってました。
でも、A5ランクの肉を喰らう人間なんですが、肥満体型で肌艶も悪く手術も多い不健康な人でした。

~エピソード2~
お昼に特上握り寿司をご馳走してくれたC会社の社長と食事をした時のこと。
握りのネタが全てわからなかったのだがお腹いっぱい美味しいお寿司を食べ、いろんな話しをしながら食事を楽しんだ。
「ありがとうございました~♪」っとお店を出た瞬間に「なんだよこの店!特上ってネタでもねぇし、全然美味しくねぇじゃん」ってC社長が吐き捨てるように言った。
そして、「悪いね~。不味くなかった?」と聞かれたのだが、「自分は美味しくいただきました。ありがとうございます。」と答えたら「あっ、そう?普段から美味いモノ食ってねぇんじゃないの?」と、先ほど食べた特上握り寿司に不満気な顔をしながら茶化された。

~エピソード3~
猛暑日にD会社へ伺った時のこと。
会議室に通され社長と話していたところにアイスコーヒーを持ってきてくれた社員さんがいました。
アイスコーヒーを口にしてすぐに「お~い。なんだよコレ!気を効かせて氷くらい入れてこいよ!!」って、社長がでっけぇ声で社員さんへ言っていた。
『外部の人がいるのにそんなこと言うの~??』と思いつつも社員さんを気遣い「社長の熱気に氷も溶けちゃったんですよね~」と社員さんに声掛けたら「なんだ~俺だけ悪者扱いかよ~!」とガハハハッと笑っていた。その後、氷入りのアイスコーヒーも飲んだのだが、最初のアイスコーヒーも冷蔵庫で冷やされていたので、氷がなくても暑い日には充分ありがたい気持ちでした。

3つのエピソードを挙げましたが、どのような感覚のズレを感じたかというと【幸せを感じる基準】です。

美味しいものを普段から食べているように思われることもあるのですが、そんなことは全くなくて全然舌が肥えてないんですよ。テーブルマナーも面倒くさいと思ってしまいナイフ&フォークのカチャカチャ系のご飯屋さんは苦手なんす。ジャパニーズチョップスティック最高っす。
ってことで、普段から美味しい食材。。。というか贅沢なモノ!? なんてのは食べてない。
そもそも好き嫌いがないので、食事全般を「美味しいな~♪」と食べれてしまうのだ。
なんなら健康のために定期的に16時間以上食事を取らないオートファジーをしている自分からすると、空腹越しの食事は何でもめっちゃ美味しいのよ。だって腹減ってんだから。A5ランクとか言ってられないのよ。

いつもの感じになりますが、、、
超高級車に乗って超高級腕時計やブランド品を身に着けて、街に繰り出し高級料理を食べて酒飲んで、お金目当ての綺麗なお姉ちゃん達と遊びまくって、周囲から羨ましがられることが幸せ~♪ ムフフ~♪ 
都心部のド真ん中に住んでセレブ仲間集めてパーティーしまくって、業界人の知り合いがいて人脈が凄いですね~って思われるのが幸せ~♪ アゲアゲ~♪

このパターン「幸せだな~♪」と自分だったら思いません。

しかもこれ、めちゃくちゃ大変ですよね。
欲しいものへの興味関心を抱きながらめっちゃお金を稼ぐ労力が必要で、遊ぶ時間も確保しつつお金を使わないと叶えられる幸せじゃないんですよ。
ってことは『幸せの基準』をもの凄く高く設定してるということです。

そもそも、幸せってなんでしょうか?
それは、充足感を得られた時に感じる気持ちだと思います。

では、その充足感を何をもって得るか?
が『幸せの基準』になるかと思います。

お金を使うことで幸せを感じるのか。
贅沢なモノを食べたり高級なモノで身を固めている自分に幸せを感じるのか。
地位や名誉に拘り、他人と比較したり見下したりすることに幸せを感じるのか。
あちこち旅行して未知なる場所で経験することで幸せを感じるのか。
他人から感謝されたり評価されることで幸せを感じるのか。
お金の繋がりではない気の合う仲間たちと屈託なく笑顔でいる楽しい時間が幸せを感じるのか。
自分の成長に幸せを感じるのか。

人それぞれ考え方がありますから、それぞれが『幸せを感じる瞬間』を手に入れるために行動すればよいだけです。
だけど、『幸せを感じる瞬間』ってずっと続くものでもないんですよね。

美味しいもの食べて「幸せ~」って感じても、食べ続ければお腹いっぱいになり「もう食べれない~」となる。
めっちゃ疲れてベッドに大の字になった時「超幸せ~」って思ってても気が付いたら寝てるわけで、目が覚めてからはずっと寝っ転がってるのが苦痛になる。
お風呂に入って「あぁ良い湯だな~」と思っても長く入ってたらのぼせちゃいます。
何かを達成したり欲しいモノを手に入れたとしても、その瞬間の喜びや大切にしようとする気持ちをずっと維持することは難しいんです。

では、たくさん『幸せ~♪』って感じるにはどうするのか?
それは、些細なことでも『幸せを感じることが出来る心を養うこと』が大切かと考えます。

その心を養うためには「ありがとう」「お陰様」「ごちそうさま」など、身の回りや些細なことに対していつでも『感謝』を探しまくれば幸せを感じる機会が増える。

逆に、「あれも不満、これも不満」と不平不満のことばっかり探そうとしていると、いつでも『不幸』になれます。

『足るを知る』ですね。

関連記事

カテゴリー

アーカイブ