野郎

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名刺を整理したところ、高校時代の同級生達をグループ分けしたらこんな感じだった。学生時代の野郎どもからは想像つかないが、ちゃんと仕事しているんだなと改めて思った。

通っていた高校は男子高で制服は学ラン。
一学年で400人ほど在籍していたので、入学式など体育館に学ランの野郎どもが集まるとむさ苦しく、ゴキブリが大量発生しているような状態であった。
頭髪は染めてなければロン毛でもOKで、服装&持ち物検査もなく、ズボンはDickiesを履いて腰パンしてても問題なし。校内は透明ピアスなら黙認され、学校の外に出れば好きなものを着けていた。
授業中はウォークマンで音楽を聴いていようが漫画を読んでいようが注意はされず、寝てても起こされることはない放置プレイだった。
最低出席日数をクリアし、中間&期末テストの各教科年間平均点が35点以上取れれば進級が確約される。
日々の生活は生徒の自主性に任せ、課程は問わずに結果が全ての自由な校風の男子校であった。
1年生が終わる頃には、自由過ぎた校風をモロに影響を受け、数学が35点未満の教科になってしまい追試を落としたら留年決定となる”仮進級”というハラハラドキドキの進級を味わった。
身をもって「自由と結果の因果関係」について考えさせられた時でもあった。

男子校なのに名もないラブレターが下駄箱にあったり、網膜剝離で手術したり、風疹で入院したり、
街中で〇〇〇〇したのがうっかり同じ高校の奴で、後日体育教官室で長時間正座で尋問されのち無期停学処分寸前で学校に呼び出された母親と当時の担任に救いの手を差し伸べてもらったり、
男子校ならではの運動会や文化祭(台風により2回中止)など、
激動の高校時代はさておき
卒業して25年も経つが、今でもその頃に仲の良かった野郎どもと繋がっている。

新年会は20年ほど開催されおり、10年前位からバーベキューも定期的に行われていたが
どちらもコロナによって連続開催は絶たれてしまった。
バーベキューは、少し田舎の広大な土地を持っているお屋敷の敷地内で行われ
今秋にも開催の声は挙がったが、各御家庭の事情も考慮し中止となった。

コロナ前の2019年には、勤め先の保養所が熱海にあるからと野郎ども5人で1泊旅行へ。
美味い飯を食べたら早々に保養所に戻り、温泉に入り卓球大会とトランプで盛り上がり、和室で雑魚寝した感じは修学旅行のような青春を謳歌できた。
ちなみに、次の日は日本一と呼び声が高く、後に食べログ「ラーメン百名店」で1位となったラーメン屋に行こうとなったが、食べるには車で30分ほどのお店に整理券を取りに行く必要があった。
もちろんトランプで負けた2人が罰ゲームとして行く流れとなり、真剣勝負の末…
その1人になってしまった。。。
興奮冷めやらぬ真剣勝負後の夜中2時過ぎに就寝し、5時起きのオヤジ2人はゾンビのように起き上がり
30分運転⇒整理券取得に30分⇒30分運転と1時間半のおつかいをキッチリ仕上げて部屋に戻り
「起きろコラ~ッ!!」と、まだ寝ている野郎どもを叩き起こしてやった記憶はあるが、肝心のラーメンの味は覚えてはいない。
その旅行帰りに企画した”ジャカルタに転勤している奴のところへ遊びに行こう作戦”もコロナの影響により中止になってしまった。。。

遡れば、結婚式に参列したり、新築祝いや出産祝いで遊びに行ったり
フットサル大会に参加したり、ゴルフコンペを開催したりと…
名刺の整理から、いろいろと思い返すこととなった。

懐かしいだけでは疎遠になってもおかしくはない。
気が進まず胸を張って再会できなければその場に現れないだろう。

お互いの性格をなんとなく理解しており、集まれば自然と笑いが起こる。
企画発案&共有されると、建設的な意見が飛び交い効率的に物事が達成される。
気兼ねなく気になることや各業界の情報を得られ提供もできる。
お互いを気遣い、何かあれば何かできることはないかと思う。

何歳になっても”野郎”な関係でいられるのは心地よいものだ。

名刺はその人の分身であり
名刺一つ一つに物語がある。

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