慢心

BJJ

先日、柔術ジムの集まりに行ってきた。
緊急事態宣言も明けたので、メンバーの親睦を深めるための会という名の飲み会である。
差し入れに家にあった日本酒を持参したが、もちろん私はアルコールは飲まず。
いろんな人が入り混じり様々な話しをした。
その中で話した内容の一幕。
大手企業に勤めている少し歳上の方と話している時に「柔術ってホント仕事にも活かせてるよ」と言っていた。

おぉ、ブログテーマそのままではないかっ!

「社会経験を積むと仕事で全くできないことはほぼ遭遇しないし、打ち負かされることってないじゃない?特に年下とか。ましてや部下を持つと指示や教育したり、判断を任されることが多くなって心のどこかで出来てる自分がいるんだよね。そこで、柔術やると笑っちゃうくらい全く出来ないんだよ〜。オメー調子こいてんじゃねぇよ。身の程を知れ!って教えられてるようだわ。アハハ」

ドMか?
と、思うだろうが共感できる。
YouTubeを見たり、知識を増やしたって努力の数&涙の数だけ強くなるのが柔術なのだ。
なかなか理解は難しいと思うが、競技者ならわかる感覚だろう。

自分が恥ずかしいくらい出来ない経験をすることにより、出来ない人の気持ちが理解できる。
出来ないことを目の当たりにした時に、どうにかしてそれを乗り越えようと実践する。
実践出来ない人には、一緒に乗り越えようと手を差し伸べる。
手を差し伸べられた時には、素直にそれに応えようと気持ちを奮い立たせる。

それは、心の余裕と思いやりの気持ちを育むことに繋がる。
先ほどの人も、職場での立ち振る舞いが昔とは違うと話していた。
たしかに人あたりが柔らかく年上感を微塵にも感じさせない余裕とおおらかさを感じる。

このようなメンバーが多いジムだから居心地が良く、メンバー同士の仲も良いのだろう。
利害関係のない人と接する姿が本当の姿かもしれない

利害関係のない人に慕われていますか?
利害関係のない人を慕っていますか?

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