出稽古

BJJ

出稽古に行ってきました。
そもそも出稽古ってなんぞや?ってことだと思いますが、他の柔術ジムへ練習しに行くことです。

外様の奴がいきなりジムに来て練習に参加するので、
マナーを守らないと「なんだコイツ?」となり、自分が所属しているジムのイメージダウンに繋がります。
仕事に置き換えると1日だけ違う会社に体験しに行くような感じですかね。
気軽にこんなことができるのも柔術ならではの慣習です。
ちなみに出張などで訪れた先でも出稽古が可能なので、全国各地対応できる素晴らしい制度です。

マナーとして気をつけている点はこちら
①事前に連絡&確認
アポイント無しで訪れたり、出稽古禁止しているジムには行かない。

②挨拶&自己紹介
「〇〇ジムから来ました〇〇です。本日は宜しくお願いします」ってな感じで
だいたいクラスが始まる前に紹介タイムを設けてくれるので、そこで元気よく挨拶&自己紹介をする。
必要に応じて、年齢や競技歴、階級(体重)などを話します。
あとは、個別に話したりしますが、競技者はコミュニケーションスキルが高い人が多い印象ですね。

③身だしなみに気を付ける
なんといっても臭い問題です。他のジムから来た奴が臭かったら、その日のテンションはだだ下がり。
シャワーを浴び歯を磨き、しっかり洗濯した柔術着(生乾きなど最悪)で行きます。
デートに行くような感じで準備しておけば問題ないでしょう。
訪問する格好はあまり気にすることはなく、この日は暑かったのでTシャツにハーフパンツ、ビーチサンダルで海に行くような気分で訪れました。
 
④怪我をさせない&怪我をしない
他のジムの奴に負けたくない!と気合入りまくっている人も中にはいると思いますが、試合じゃないんで全力フルパワーでやるもんじゃありません。心に余裕を持ちましょう。
逆に、相手がフルパワーで来る時もありますが、そんな時はディフェンスの練習と割り切って受け流すことに比重を置いたり、極まりそうなら早めにタップするなど変に頑張りすぎないことが重要です。そもそも、そんな人は稀ですけどね。
怪我させた場合、相手の人にも道場主にも大変失礼な行為であるので、安全には細心の注意を払います。
故意でなくても自分が怪我をしてしまった場合は、相手の人はやるせない気持ちになるでしょう。
とにかく危ない行動はしないということです。

⑤郷に入っては郷に従え
出稽古先の練習方法やクラスの進め方などあるので、指示に従って行動します。
環境の違うところの慣習も新たな発見として前向きに取り込む姿勢が良い経験となります。
また、クラスが終わったら掃除を行う場合「出稽古費用も頂いているので掃除は大丈夫ですよ」と言われても、皆と一緒に掃除をしたほうが良いでしょう。

と、出稽古する時のマナーを書きましたが、内容的には当たり前のことかなと思います。

今回の出稽古費用は2,000円でしたが、この2,000円の効果は計り知れない。

普段の慣れ親しんだジムではないので、ほどよい緊張感でスパーリング(試合形式の実戦練習)ができる。いつも通っているジムだと相手の力量など肌感覚でわかりますが、出稽古だと初めて会った人がどんな技を仕掛けてくるかわからず、自分の攻めや守りが通用するか確認作業ができる。
自分の立ち位置がわかる感覚ですね。
仕事に置き換えた場合、このような制度があったら是非活用してみたいと思います。

新しい場所へ出向くことにより、自分の価値観をリセットし環境の変化に対応させる。
”社会的地位が偉い”とか、”家庭内で立場が強い”とか、”年齢が上だ”とか、”こんな仕事してるぜ”とか、そんなことは関係ない。
思いやりを持ったフラットな人付き合いと、挨拶や掃除など基本的な行動が問われるのが出稽古。
そこから人の「輪」が広がることが素晴らしい財産である。

出会いは一期一会。茶道の心得です。

今回も出稽古先の人達は人柄も良く雰囲気の良いジムだった。
「またご都合の良い時に来てください」と言っていただいたので連絡先を交換し
後日、オシャレに編集されたスパーリング動画を送ってくれました。

たった2,000円を自分の時間にどのように使うか。
消費ではなく、投資で満足感を得られるような人間でありたい。

さて、次はどこに行こうか。
旅感覚でもある出稽古。

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